「コリアンタウン」と聞けば、真っ先に東京の新大久保を思い浮かべる人が多いかもしれない。同時に、歴史と規模から言えば大阪の鶴橋もその名がピッタリくる場所である。ここに来ると、どこか懐かしくなり、さらに気分が高揚してくる。
迷路のように市場
大阪のJR環状線に乗って鶴橋駅で降りると、電車のドアが開いた瞬間に、「来た・・・ッ」という掛け声が出るほど、独特のにおいに刺激される。そのにおいの元は、焼肉だったり、発酵したキムチだったりする。
とにかく、食欲を刺激される。必然的に期待が高まってくる。
駅を降りてから、ブラリと歩いてみる。
迷路のように市場が縦横に続いている。ようやく人とすれ違えるという細い路地の両側には小売りの店がビッシリ。それを見ながらキョロキョロと前に進む。
「この先に何があるのか、わからない」
そう思わせてくれるワクワク感が市場に満ちている。
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