『不滅の恋人』が描く時代の史実はどうだった?

このエントリーをはてなブックマークに追加

政権を掌握したのは?

安平大君は兄の首陽大君を越えて一気に勢いを得た。このように宮廷の力が安平大君に集まってはいたものの、それでも首陽大君と親しくしている者がもっと多かった。力を集めようとした首陽大君の画策が功を奏していたのだ。
1453年、首陽大君はクーデターを成功させて、政権を一気に掌握した。端宗を支えていた大臣の多くが殺された。
こうなると、安平大君も安泰とはいかなかった。
反逆の首謀者にされてしまった安平大君は、息子と一緒に島流しになり、さらには死罪となってしまった。
安平大君の素晴らしい才能を国や民衆のために生かせば、どんなに良かったことか。彼自身もさぞかし無念であったことだろう。




一方の首陽大君は1455年に端宗を脅して退位させて、自ら7代王の世祖(セジョ)となった。兄弟は完全に明暗を分けたのだ。

構成=「ロコレ」編集部

晩年に悲劇続きだった世祖(セジョ)は因果応報だったのか

世祖(セジョ)はなぜ朝鮮王朝でも評判が悪いのか

朝鮮王朝おもしろ人物列伝(7代王・世祖編)

朝鮮王朝では「王位継承をめぐる骨肉の争い」が多かった

『不滅の恋人』のイ・フィこと安平大君(アンピョンデグン)は誰なのか

『不滅の恋人』のイ・ガンのモデルは首陽大君(スヤンデグン/世祖〔セジョ〕)!

ページ:
1

2

関連記事

  1. 『悪の花』は放送後も評価がとても高い!(特別編)

  2. 『二十五、二十一』礼賛!/第6回「心が救われるシーン」

  3. 柔らかな悪役/『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』傑作物語8

  4. 『二十五、二十一』の名場面を振り返る1「最後の5分」

  5. トッケビに出会う幸せ「第6回・誠実な俳優」

  6. 見逃したドラマをここで見る5『アンナラスマナラ』

  7. 『梨泰院クラス』では対照的な2人の女性キャラが面白い!

  8. 『太陽の末裔』の演技に生きたソン・ジュンギの軍隊生活

  9. 『マイ・ディア・ミスター』を見て生きる4「人間賛歌のドラマ」

PAGE TOP