時代劇で現代的な恋愛を表現
――イ・ソジンさんが感じた正祖の魅力は?
「やはり人間らしさではないでしょうか。王としての役割も立派にこなすけれど、幼なじみとの友情、臣下との信頼関係、愛する女性との関係、そして家族との絆など、周辺人物との人間関係が、それぞれの人に心から相対していることを感じさせる、そうした部分が魅力のようですね」
――『イ・サン』で一番表現したかった正祖のキャラクターは? 例えば、王として生きる孤独、ソンヨンとの恋、政敵との戦い、改革への情熱、リーダーシップなどの中でどれですか。
「今、例として挙げてくれたすべての内容が、全部含まれるでしょうね(笑)。でも、どうしても一つだけピックアップするとしたら、ソンヨンとの愛の話ですね。
伝統的な時代劇が見せてくれる硬くて通俗的なメロドラマではなく、現代劇で見られるような、胸がドキドキしてロマンチックな恋愛を表現したと思います」
(次回に続く)
インタビュー=Fujimoto Naomi
撮影=Kim Young Joon
インタビュー実施年=2013年
構成=「ロコレ」編集部
『イ・サン』の主人公の正祖(チョンジョ)は本当に名君だった?