撮影現場が楽しい
――自分自身の資質で苦労したことはありますか。
「私は声が幼い頃からハスキーなほうなので、キャスティングされなかったこともありました。タイトルは言えませんが、すごくヒットした映画があるんですけど、その映画に私は声のためにキャスティングされなかったと聞きました。それが、そんなに短所なのかなと私は思います。私の声がハスキーだから、むしろもっと声に鋭敏になって、声を変えるスキルも得ることができました。先輩であるスエ姉さんも、女性として低い声ですが、それを自分の長所にしています。私はこれは短所ではなく、魅力の一つだと思います。まだ人々がよくわかっていないだけだと思っています」
――幼い頃から大人たちと一緒に演技をしてきて、大人のことが理解できない部分もあるのでは?
「大変だというより、大人と撮影現場で一緒に話しあうのが本当に楽しいです。同じ仕事をする先輩たちですから。友だちは俳優の仕事をよくわからないじゃないですか。撮影現場では先輩やスタッフとつらいことも楽しいことも一緒に分かち合いながら過ごします。それが本当に楽しいです。
よくない点は同じ年齢より大人っぽくなってしまうところかな。時には友だちとはわかり合えない部分もあったりします。むしろ大人たちのほうがわかり合えるところがありますから。もちろん、私もまだ子供だから友達といたほうが楽しいことが多いですが……」
(次回に続く)
インタビュー=パク・ミヌ
撮影=シン・ジュヨン