新兵訓練の各段階
新兵教育に関しては、他の師団と同様に基本的な新兵訓練プログラムを行なっているので、この怒濤部隊の新兵教育隊だけが特別に厳しいというわけではない。ただ、山岳地帯という地域的な特徴があり、体力を鍛える訓練がさらに加わっている。
それでは、訓練の中身を見てみよう。
まず、身長・体重などの体格を正確に測定し、それを元に身体に合う生活服の支給を受ける。
そして、健康診断、知能検査、適性検査を経て、軍服や銃を受け取り、正式に連隊入隊式に臨んで新兵訓練が始まる。
最初は軍人としての心構えといった精神教育を受け、敬礼や制式(立ち方や行進の仕方など)の立ち居振る舞いを仕込まれる。また、軍隊式の体操を習ったり、軍歌を覚えたりする。
体力テストも行なわれ、規定のタイムをクリアできないと、特別な体力鍛練プログラムを課される。
そのうえで、戦闘技能の訓練に入る。
それは、どんな訓練だろうか。
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