超解説!海兵隊とは何か?(再読版)

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膝を傷める人が続出する訓練は?

〔質問6〕
新兵訓練の中で特に厳しいのはどんな訓練ですか?
〔回答6〕
新兵にとって特に辛いのが「丸太体操」です。それは、10人くらいで太い丸太を持ち上げて、整列したまま何度も屈伸運動を繰り返す訓練です。しかも、厳しい状況を想定して雨の中や深夜に行なわれます。何度も屈伸を繰り返すので、膝を傷める人が続出してしまいます。
また、「ロープ渡り訓練」も過酷です。それは、3メートルくらいの高さに吊った50
メートルくらいのロープを腹這いになって進んだり、仰向けになって両手の力だけで渡っていく訓練です。ここでも身体を傷める人が多く出てしまいます。




〔質問7〕
なぜそこまで訓練が厳しいのですか?
〔回答7〕
海兵隊の訓練が厳しいのは、志願兵だけで構成されていることが大きな理由になっています。みんなが自ら望んで海兵隊に来ています。しかも、訓練が一番厳しいことで有名なのに、それでも海兵隊に来ようとしています。そういう志を持った人たちが集まっていますし、任務の重要さを考えると、軍隊の中でも海兵隊は極端に訓練を厳しくできる、と言えるでしょう。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

康 熙奉(カン ヒボン)
1954年東京生まれ。在日韓国人二世。韓国の歴史・文化と、韓流および日韓関係を描いた著作が多い。特に、朝鮮王朝の読み物シリーズはベストセラーとなった。主な著書は、『知れば知るほど面白い朝鮮王朝の歴史と人物』『朝鮮王朝の歴史はなぜこんなに面白いのか』『日本のコリアをゆく』『徳川幕府はなぜ朝鮮王朝と蜜月を築けたのか』『悪女たちの朝鮮王朝』『宿命の日韓二千年史』『韓流スターと兵役』など。最新刊は『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』。

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