韓国には語学留学のための専門講座を設置している大学が多い。そんな専門講座に留学している日本人をかつて取材したことがある。そのときに知りたかったのは、留学生たちはどんなきっかけで韓国に興味を持ったのか、ということだった。
イメージが変わる快感!
韓国に留学する理由は人それぞれだ。
その中で、今回は4人の日本人女性の声を紹介しよう。彼女たちは、韓国に興味を持ったきっかけを率直に語ってくれた。
まずは一番目の人の言葉から。
「一言でいうと、Kポップが気に入ったから。大学時代のゼミの先生が韓国の人で、卒業論文のために強制的に韓国に行くのがウチのゼミの掟でした。韓国に来ないと卒業できないんですから、もう義務で来ましたよ。そしたら、韓国人の元気の良さにスッポリはまってしまって……特にKポップがいい。Kポップは断然アイドルチック。日本よりカワイイし、Kポップスのほうが楽しく踊れる感じがしました。それで、本格的に韓国を知りたくて留学しました」
やはり、Kポップの魅力は大きい。そこを入口に韓国に興味を持った人が本当に多いことだろう。
続いて、二番目の人の経験談だ。
「最初に韓国に来たのは大学3年のときです。別に自分で来たくて来たわけじゃなくて、水泳部のマネージャーをしていたら合宿が済州島(チェジュド)になったから。でも、嫌だったんです。韓国人は植民地時代の恨みがあって日本人が嫌いだと思っていたし、食べ物の好き嫌いが激しくて韓国料理が口に合わないと決めつけていたから。なにしろ、嫌いなのは辛いものとニンニクですから。韓国ではご飯を食べられないと思って、カップラーメンとかお赤飯とかいっぱい持って行ったんです。でも、実際に来てみたら大違い。韓国料理が思っていた以上においしかったし、人も親切で日本人に温かく接してくれました。自分のイメージとあまりにも違っていたから、かえって気分がよくなって、もっと韓国のことを知りたいと思うようになったんです」
いい意味で、イメージの逆転が起きたわけだ。こうなると、韓国に惹かれるのが必然かもしれない。
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