朋道佳のイチオシ16/『ボーイフレンド(原題)』

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主人公二人の愛の深さに、何度も泣かされました。真の愛を持つ人は、なぜこんなに強くなれるのでしょう。『ボーイフレンド』はソン・ヘギョとパク・ボゴムが主演ということで、放送前から韓国でもかなり話題をさらっていた作品です。




納得のいくタイトル

視聴率的には、終盤にかけて下降線をたどってしまったようですが、個人的にはかなりの秀作だと感じています。
韓国では、この話題性のあるキャスティングのほうに注目が集まり、ストーリーの展開としては「一組のカップルの恋の行方だけ?」と揶揄された部分もあったようです。しかし、逆に捉えれば、一組の男女の愛だけに重きを置いて、心の動きをこれほどまでに繊細かつ丁寧に描いた作品は、韓国ドラマの中でもあまり類を見ないのかもしれません。
政治家の娘チャ・スヒョン(ソン・ヘギョ)は、政略結婚の後、離婚し、ひと時も自分の人生を生きることができなかった女性です。
トンファホテル代表のスヒョンはキューバで、自由で清らかな心を持つ青年キム・ジニョクと出会い、二人は楽しい時間を過ごします。ソウルで再会する二人でしたが、ジニョクはスヒョンが代表を務めるトンファホテルの新入社員だったのです。




ここまで読むと、男性版シンデレラストーリーだと予想する人も多いでしょう。
公開されているポスターに映る二人の表情は決して明るいものではなく、一目で悲恋を連想させるのにも関わらず、『ボーイフレンド』という、一見軽めなタイトルに、最初はとても違和感を覚えました。
こんなにまっすぐな愛を描いた作品なのに、なぜ、タイトルが“ナムジャチング(ボーイフレンド)”なのか……。終盤にその理由がわかると、納得のいくタイトルだな、と思えてくるから不思議です。

素敵なキャラクター

本作には、韓国の詩がたびたび登場します。主人公二人の気持ちを詩の一篇で表現するなど、文学少年であるジニョクらしい愛の表現がとても素敵で、直接的な愛のセリフよりも胸に刺さり、トキメキます。
この作品を見て、パク・ボゴムに惹かれない人はいないでしょう。




それほど、キム・ジニョクという青年が、愛に溢れ、誠実で、まっすぐで、本当に清らかな心を持った人物だからです。韓国芸能界の中でも屈指の人徳者とされるパク・ボゴムそのものでは、と錯覚するぐらい彼の素敵なキャラクターを堪能するだけでも、この作品は一見の価値があります。

本当の幸せとは?

ソン・ヘギョ扮するスヒョンにも何度も泣かされました。
ビジュアルの美しさはいわずもがなですが、「私は我慢強いから」と、たった一人で苦しさや悲しみを堪えている姿に、見ているこちらが涙を堪えることができませんでした。我慢強く生きてきたスヒョンをジニョクのまっすぐな愛が包み込みます。スヒョン自身さえ気付いていなかった彼女をジニョクだけが理解するのです。真の愛は、真の自分に気付かせてくれるのかもしれません。




お互いを思うからこそ相手の幸せだけを願う……それが本当の幸せでしょうか。いくら周りの幸せを願っても、それが自己犠牲の上に成り立っているものなら、それは本当の愛ではないのかもしれません。
すべてを受け入れ、認め、許す。ジニョクというキャラクターから、多くのことに気付かされます。
(ページ2に続く)

「やっぱり韓流が好き!」

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