なぜ韓国時代劇はこんなに面白いのか

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韓国時代劇は圧倒的な割合で朝鮮王朝時代の作品が多く、この王朝に対する理解が欠かせない。そんな要請に応えて発行されるのが『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』(実業之日本社発行/11月2日発売)である。著者は康熙奉(カン・ヒボン)氏。新刊の発売に合わせて、康熙奉氏に韓国時代劇の面白さについて聞いた。

康熙奉(カン・ヒボン)著『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』(実業之日本社発行/2018年11月2日発売)




王位継承をめぐる大事件

――韓国時代劇の面白さにはどんな秘訣がありますか。
康熙奉「3つの点を指摘したいと思います。1つ目は、やはり歴史的な題材に恵まれているということです。たとえば、韓国時代劇は朝鮮王朝を舞台にしたものが多いのですが、朝鮮王朝時代には王位継承をめぐってたくさんの大事件がありました。国王、王妃、側室、高官、女官たちが入り乱れて、劇的な人間模様が繰り返されました。そういう歴史は『朝鮮王朝実録』などを通して現代に詳しく伝わっており、それを存分にドラマに生かせるのが韓国時代劇なのです」
――面白い歴史があるから韓国時代劇が生きてくるわけですね。
康熙奉「そうです。2つ目は、韓国で時代劇は視聴率が取れるジャンルなのです。とても多くの人が見るだけに予算もたくさん投入できますし、ドラマ制作の人材を注ぎ込むことも可能です。つまり、制作環境が恵まれているので、それだけ時代劇を面白く作れるのです。このように、視聴率が取れるジャンルということが有利に働いています。さらに3つ目は、優秀な脚本家が多いということです」




――何と言ってもドラマは脚本が命ですね。
康熙奉「ええ。韓国で文学の世界は、人間はいかに生きるべきかを問う純文学系が多くて、大衆小説のようなものが多くありません。そういう分野に才能がある人は、脚本の世界に入っていくことが多くて人材が豊富なんです。いわば、時代劇の面白い脚本を書ける人が多いということも、時代劇を活性化させている理由になっています」
(ページ2に続く)

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