芸能人の社会的な地位
キム・ヘスクの場合は俳優だけで生活が成り立ちますが、どうしても難しい中堅俳優が多く、自分なりに事業を兼ねている人も多いようです。
さらに、中年の俳優の場合は、むしろ事業に専念して俳優業をやめてしまう例がとても多くなっています。
これは男女を問わずそうであって、韓国ではまだ俳優業は一生の仕事とは思われておらず、若いときだけ通用するという雰囲気が強いのです。
信じられないかもしれませんが、韓国ではいまだに芸能人の社会的な地位はそれほど高くありません。
それは、朝鮮王朝時代に芸人が最下層の身分であったことも関係しており、現在の芸能人も「タンタラ」という蔑称で呼ばれることもあります。
いずれにしても、脇役俳優の層が薄いことが、同じ俳優があちこちの作品に出てくる理由になっています。
文=「ロコレ」編集部