「芯」は変わっていない
コン・ユは、演技について必要以上に考えすぎてしまうところがあるが、ユン・ウネにしてもキム・ゴウンにしても、共演の女優がかなりコン・ユをリラックスさせてくれたかもしれない。
たとえば『トッケビ』で言うと、コン・ユが扮するキム・シンが、キム・ゴウンが演じるウンタクと言い争う場面がとても面白かった。
実際、シリアスとユーモラスを絶妙な間合いで演じ分けるコン・ユの真骨頂が、キム・ゴウンとの会話場面で発揮されていた。かつて『コーヒープリンス1号店』でユン・ウネと見事な掛け合いをしていたときのように……。
俳優としての「芯」は変わっていない。しかし、「表現」は自由自在になって見る人を大いに楽しませてくれる。
10年の歳月を経て、コン・ユはさらに味わい深い俳優となった。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
『トッケビ』で見せたコン・ユとイ・ドンウクの競演に魅せられた!