サムスンはいかにして「世界のブランド」になったのか(前編)

このエントリーをはてなブックマークに追加

少年が見た大きな夢

少年がわずか11歳で日本にやってきたのは、父が子供の将来に夢をかけていたからだった。事業で成功していた父は後継ぎに日本の留学体験を積ませることで、何かをつかみとってほしいと願っていたのだ。
しかし、少年が日本で身につけたのは屈辱だった。
「いつか日本を追い越してみせる」




そう誓った少年は李健熙(イ・ゴンヒ)と言った。サムスングループの総帥として父から受け継いだ会社を世界的企業に育てた立役者だ。
かつてボブ・ディランは『時代は変わる』という曲の中で「昨日のビリが明日のトップになる」と歌った。
残念ながら多くの場合で「昨日のビリは今日もビリ」という図式が成り立つのが世の中の常なのだが、ごくまれに劇的な主役交代が起こることもある。
それを実現したのがサムスンである。(ページ3に続く)

日韓外交の転換点!重要な条約・合意を振り返る

日韓政治問題に翻弄されない「頼もしき韓流」

韓国社会における「対立」の構造について

〔総集編〕韓国はなぜ日本の植民地になったのか

ページ:
1

2

3

関連記事

  1. 韓国社会のルールブック「第8回・ハングル」

  2. 韓国の国民はなぜ朴槿恵政権に怒っているのか

  3. 韓国ドラマ風に言うと「崔順実一族の利権は姪まで広く及ぶ」

  4. 激動の芸能界!巨大化する韓国の芸能事務所

  5. 孤独な朴槿恵大統領は今日もドラマに熱中しているのか

  6. 韓国社会のルールブック「第15回・墓地」

  7. ドラマで理解が深まる韓国の生活スタイル「第3回/友人との付き合い方」

  8. 韓国ドラマで葬儀に出席する人が病院に行くのはなぜ?

  9. 韓国では芸能人を見る意識がどう変わってきたか

PAGE TOP