韓国KBSの『お父さんが変』が絶好調で、視聴率が30%を超えている。親子の葛藤をユーモラスに描いたホームドラマは『ソル薬局の息子たち』『母さんに角が生えた』など鉄板のジャンルだが、『お父さんが変』がここまで面白いのは、3人の個性的な俳優が光っているからだ。
キム・ヨンチョルの声にしびれる
ここで紹介したい3人とは、キム・ヨンチョル、キム・ヘスク、イ・ユリだ。
夫婦を演じているのがキム・ヨンチョル(ハンス役)とキム・ヘスク(ヨンシル役)で、娘のヘヨンに扮しているのがイ・ユリだ。
まずはキム・ヨンチョルから。
『王女の男』で世祖(セジョ)を演じた彼の重厚な演技が忘れられない。胸に秘めた特別な思いを顔の表情で見せるときの演技力がピカイチだ。
『お父さんが変』でのハンス役も、死ぬまで明かせない重要な秘密を抱えているという設定。こういうキャラクターをキム・ヨンチョルにまかせればピッタリである。
さらに、彼の持ち味で惚れ惚れするのが、よく響く低音の声。彼のドラマを見るときは、ぜひ字幕で生声をじかに聞きたい。(ページ2に続く)