悪事の報いを受けた側室
仁祖は1649年の5月に世を去った。
享年54歳だった。
後を継いだのは二男の鳳林(ポンニム)で、17代王・孝宗(ヒョジョン)として即位した。
仁祖という強力な後ろ楯を失った趙氏は立場が苦しくなった。
そんな中で、趙氏は荘烈(チャンニョル)王后から告発された。「趙氏は私と王(孝宗)を呪詛(じゅそ)している」と名指しされたのだ。
荘烈王后は仁祖の継妃であり、形のうえで孝宗の母にあたる。そんな王族最長老の女性の告発は非常に重い。
結局、趙氏は死罪になってしまった。
様々な悪事の報いを受けたとも言えるだろう。
趙氏は仁祖の寵愛を受けている間、荘烈王后を卑下し続けた。権勢があったので、そんな無礼なことができたのだが、最後は荘烈王后に復讐され、毒をあおいで自決せざるをえなくなった。(ページ3に続く)
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