作られた冤罪
誰が毒物を料理に盛ったのか。
徹底的な捜査が行なわれ、容疑者にされてしまったのが姜氏だった。
姜氏に付いている女官が何人も拷問にかけられ、その内の1人が耐えかねて、姜氏の関与をほのめかした。
それを根拠にして、仁祖は姜氏に死罪を命じた。
しかし、高官たちから反対意見が続出した。
「姜氏が毒を盛るはずがありません」
誰の目から見ても、姜氏の無実が明らかだったのだ。
これは作られた冤罪であった。
裏で趙氏が暗躍していたに違いない。
(第4回に続く)
文=康 熙奉(カン ヒボン)
貞明(チョンミョン)公主の生涯1!『華政』(ファジョン)の主人公
綾陽君(ヌンヤングン)とは誰なのか?『華政(ファジョン)』の登場人物