感激の再会を果たした親子
昭顕が8年間の人質生活を終えて帰国したのは1645年2月のことだった。
父の仁祖と感激の再会を果たした昭顕と妻の姜氏。その場で昭顕は、清という国の素晴らしさを語り、朝鮮王朝も大いに見習うべきだと力説した。
「朝鮮王朝も清のような国になりましょう」
昭顕はそんなふうに清を称賛した。
途端に仁祖は不機嫌になった。
彼は清の皇帝の前で土下座のような謝罪をさせられた。その恨みが強く残っている。とういて清を許すことができなかった。
しかし、長男が清にかぶれてしまって、恨みを晴らすという気持ちが微塵もなかった。そんな息子に対して仁祖は激怒し、興奮のあまり硯(すずり)を投げつけた。(ページ3に続く)
貞明(チョンミョン)公主の生涯1!『華政』(ファジョン)の主人公
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