ついに朴槿恵(パク・クネ)大統領が退陣に追い込まれそうだ。12月9日の国会で大統領の弾劾が決まったのである。今後は憲法裁判所が弾劾を認めれば、朴槿恵大統領の退陣が正式に決まる。
56年前の大統領退陣
1960年4月19日。
学生を中心としたデモ隊が「独裁打倒」を叫びながら、李承晩(イ・スンマン)大統領の退陣を要求し、ソウル中心部で警察隊と衝突した。政府は軍隊を投入して装甲車が発砲。この日だけで70人以上が死亡し、300人以上が負傷した。
その後もデモ隊は増える一方で、学生たちは傷つきながら大統領官邸に向かった。4月27日になって、ようやく李承晩大統領は退陣を表明。彼はハワイに亡命した。
1人の大統領を退陣させるのに、韓国の市民はこれほどの犠牲を払ったのである。
しかし、なんということだろう。朴槿恵大統領を退陣に追い込もうとしているのは、たった1人の女性だけだ。
その名は崔順実(チェ・スンシル)。(ページ2に続く)