日ごとに新しい疑惑が浮上して韓国中を驚愕させている「崔順実(チェ・スンシル)事件」。過熱報道を見ていると、多くの人が2年前の「ナッツ・リターン事件」を思い出したのではないだろうか。2つの事件に共通することはあるのだろうか。
ナッツの出し方に激昂
すでに2年前の出来事である。忘れている人もいるだろう。
ここでもう一度、「ナッツ・リターン事件」を振り返ってみよう。
事件が起きたのは、2014年12月5日である。
ニューヨークのJFK国際空港から仁川(インチョン)国際空港に向かう大韓航空の飛行機が、離陸を前に滑走路の方向に動きだしたときだった。
ファーストクラスにいたのが、大韓航空の副社長のチョ・ヒョナ。彼女は、客室乗務員がナッツを袋のまま出したことに激昂した。
「なぜナッツを袋のまま出すのか。マニュアルと違う」
大きな声で叫んだチョ・ヒョナは、客室乗務員を叱責した。(ページ2に続く)