ドラマ以上に奇想天外
成り上がりと転落。
この両極端を韓国ドラマは執拗に描くが、マンネリを心配する必要はない。ストーリーは同じでも、出演者やシチュエーションを巧みに変えて、見せ方を工夫している。だからこそ、現代ドラマでも時代劇でも、変化に富んだ物語になる。
大人気になった『宮廷女官 チャングムの誓い』はその典型。厳しい境遇の中を生きてきた女性が成功し、悪だくみをした特権層が没落した。
とはいえ、今回の朴槿恵スキャンダルは、韓国ドラマでも描けないほど劇的な展開になっている。
韓国の大統領が怪しげな民間人の「操り人形」になるという設定は、どんなに大ヒットを飛ばしているドラマ制作者でも思いつかない奇想天外なことなのだ。(ページ3に続く)