きたるべき30代に備える
韓国の芸能界には、多様な役柄を演じ分けることができる俳優こそがベスト、という考え方がある。その「多様な役柄」の中には、軍人もいればコワモテもいる。
しかし、柔らかいイメージが優先する俳優には、演じるのが難しいキャラクターであることは確かだ。
それでも、ヒョンビンやソン・ジュンギは兵役を通して自らのイメージに強さを加え、俳優としての可能性を広げた。
イメージのうえでは、キム・スヒョンもヒョンビンやソン・ジュンギに近い俳優である。彼は30代になれば、もっと骨太な役柄を演じたいと希望するかもしれない。その前に兵役で自らの内面を見つめ、新しいイメージをともなって除隊すれば、俳優人生にもプラスになる。
延期できる期間が少なくなって、切羽つまった状況で兵役入りするのは避けたい。そうであるならば、まだ余裕がある今のうちに兵役に入り、きたるべき30代に備えたほうがいいのではないか。
キム・スヒョンにとっては、来年の早めに兵役入りするのも1つの選択肢だ。
文=康 熙奉(カン ヒボン)