追憶の中の韓国紅葉紀行1

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美しいシーンの数々

そのうち、バレーボール用のコートがある一角に出た。ネットが古ぼけていたが、妙に懐かしい感じがした。

「ああ、ここだったのか」

途端に頭の中にあるシーンが浮かんできた。

チュンサンとユジンが、雪が積もった上でバレーボールを楽しむ。ボールは雪だ。その雪が、手で打つ度に弾けていく。本当に幸せそうな2人だった。しかし、すぐに雪はとける。はかない愛のように……。それは誰にも止められない。




しばらくバレーコートのそばのベンチに佇んでいたら、若い男女が現れて、本当にバレーボールを始めた。しっかりボールを使っている。わざわざ持参したのだろうか。

ドラマの世界では、10年後に再びバレーコートを見つけたチュンサンとユジンは、高校時代のことを思い出し、ボールを使わないでバレーボールのジェスチャーだけをする。雪もない。ボールもない。しかし、あのときの2人にはかけがえのない愛があった。

美しい紅葉の中で、印象的なシーンをいくつも思い浮かべた。それは、本当に心地よい時間だった。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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