〔8.徴兵制について〕
日本と韓国の大きな違いは徴兵制の有無。これほど鮮明に両国の現代社会の違いを浮き彫りにするものはない。
韓国では、兵役法によって「韓国の男子は兵役義務を誠実に遂行しなければならない」としっかり規定されている。女子の場合は、志願によって現役兵にかぎって服務することが可能だ。
まず、韓国の男子は19歳になる年に徴兵を受けるように決められている。そして、現役兵として入隊の対象になるのは、高卒以上の学歴を有して身体検査の等級が1級から3級までの者である。
この人たちはすぐに入隊する義務を負うが、本人の入隊希望時期を考慮してもらえる場合がある。
たとえば、大学生の場合は学業が中途半端な時期に入隊するわけにもいかないので、多くは1学年か2学年を終了したときに休学して兵役につく場合が多い。
なお、兵役期間は陸軍と海兵隊が21カ月、海軍が23カ月、空軍が24カ月となっている。(ページ3に続く)