これから楽しめる済州島の旅2「城山日出峰」

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済州島には、ドラマの題材になりやすい様々な条件が備わっている。その一つが、歴史性だ。この島は古くから流刑地だった。特に、熾烈な政権争いに敗れた一派は次々と済州島に流罪となった。

朝陽に照らされていく城山日出峰




目を見張る絶景と豊富な魚介類

罪人とはいえ知識も見識もある人物が済州島に大勢やってきた。そこには後世に残るエピソードも数多く生まれている。そんな歴史に目をつけたのがドラマ「宮廷女官 チャングムの誓い」である。済州島をドラマ中盤の重要な舞台に選び、チャングムが再起をはかる転機の場所として描いている。
同時に、済州島は現代劇にも恰好な刺激を与える観光地である。韓国随一の国際リゾート地として高級ホテルが次々と建ち並ぶさまは壮観だし、税制上の優遇措置が多い国際自由都市として多くの投資を集めている。
済州島は韓国では「東洋のハワイ」と言われている。けれど、この形容はちょっとオーバー。確かに韓国の中では最も温暖な地域で島の南側で年間平均気温が18度ほどだが、ハワイほど暖かいわけではない。沖縄のほうがよほどハワイに近いといえる。それより、済州島の魅力は、目を見張る絶景と豊富な魚介類に尽きる。この二つが、旅の醍醐味をかならず満喫させてくれることだろう。




まず、景色を楽しむなら、絶対に行きたいのが済州島の東端にある城山(ソンサン)日出峰。ここは、海に突き出たところに立つ台形の山で、標高182mの頂上は3万坪の噴火口になっている。
もともと城山日出峰は、漢拏(ハルラ)山の爆発に連動して生じた寄生火山である。済州島にはこの寄生火山が360ほどあり、世界でこれほど集中的に集まっている地域は他にないと言われている。とにかく、城山日出峰に登れば、青く透明な海と数多くの雄大な寄生火山が一望できて人生観が変わるほどの感激を味わえる。頂上までは30分ほどで登れるから、ぜひ一度城山日出峰に行ってみよう。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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