東方神起のチャンミンが『夜を歩く士(ソンビ)』で演じたのは、世子(セジャ/王の正式な後継者)のイ・ユン。ただし、単純な役ではない。王宮の中では争いが多かったので、イ・ユンは敵を油断させるために遊び人を装う必要があった。このような二面性を持った役をチャンミンは奔放に演じていた。
朝鮮王朝時代の人物になりきる
ヴァンパイアのソンヨル(イ・ジュンギ)を中心に展開されるファンタジー時代劇が『夜を歩く士(ソンビ)』である。
チャンミンにとっては初めての時代劇。彼は演技のうえで、どんなことを工夫したのだろうか。
「今までの時代劇を参考にしました。まず、僕が時代劇の衣装を着てセットに立ったらどんな感じなのかを想像してみました。また、時代劇の経験が多い方々……特にイ・ジュンギ兄さんにいろいろ聞きながら少しずつ学んでいきました。なんといっても、イ・ジュンギ兄さんは、韓国で“時代劇といえばイ・ジュンギ”と言われるほどの俳優ですし、他の共演の方々も演技の経験が豊富なので、僕をとても助けてくれました」
時代劇に出演するときに難しいのは、言葉遣いと立ち居振る舞いである。とにかく、朝鮮王朝時代の人物になりきって、いかにも当時にこういう人がいたに違いないと視聴者を納得させなければならない。
その点で、チャンミンは想像力を働かせて、朝鮮王朝時代の人物になりきろうと心掛けたのである。
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