『テバク』の影の主人公と呼ばれた李麟佐(イ・インジャ)は何者?

このエントリーをはてなブックマークに追加

13

写真=韓国SBS『テバク』公式サイトより

ドラマでさらに有名になった

李麟佐が起こした反乱は、歴史的にも「李麟佐の乱」と呼ばれて朝鮮王朝史に強烈に残っている。

英祖にしてみれば、即位後に訪れた最大の危機だったのだが、これを鎮圧することで王権を強化することができた。

以後は安定した政治運営を続けた英祖は、朝鮮王朝の27人の王の中で一番長生きした。彼の王政は、なんと52年も続いたのだ。これは、他の王と比べても、ダントツの長さである。




結果的に、英祖の王政を強くする役回りを演じた李麟佐。『テバク』の中では、粛宗や英祖とひんぱんに会っていたが、歴史的にそれは不可能である。地方で反乱の首謀者になっただけなのだから……。

そうした人物が『テバク』の影の主人公になり、物語を自在に動かすキーパーソンにおさまっていた。演じたのが名優のチョン・グァンリョルであったから、李麟佐も等身大以上の大人物に描かれていたのである。

間違いなく、『テバク』は歴史上の李麟佐を韓国でさらに有名にしたことだろう。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

固定ページ:
1 2 3

4

必読!「ヒボン式かんたんハングル」

「韓流ライフ」というジャンルの中に、「ヒボン式かんたんハングル」というコーナーがあります。ここには、日本語と韓国語の似ている部分を覚えながら韓国語をわかりやすくマスターしていく記事がたくさん掲載されています。日本語と韓国語には共通点が多いので、それを生かして韓国語の習得をめざすほうが有利なのです。ぜひお読みください。

ページ上部へ戻る