韓国では5月31日の放送で第20話が終わった『テバク』。いよいよクライマックスに向けて、物語は最大の佳境を迎えていく。主役テギルを演じるチャン・グンソクにとって、このドラマを選んだ成果はどのようなものだったのだろうか。
視聴率は初の7%台
書きたいことは山ほどあるが、ネタバレにつながることは控えたい。まだ『テバク』を見ていない人にとって、ストーリーをばらされることほど面白くないことはないだろう。けれど、これだけは書いておきたい。脚本のご都合主義のことだ。
脚本を担当するのはクォン・スンギュ氏。過去に『ペク・ドンス』と『火の女神ジョンイ』の脚本を書いており、大がかりなストーリー設定に定評がある。
実績がある脚本家の作品であることは確かだが、今回の『テバク』を見ていて違和感を持つ場面が何度かあった。
たとえて言うと「引っ張るだけ引っ張っておいて、最初の設定が違っていたと急に言われるような展開はいかがなものか」ということ。『テバク』の視聴率は第19回で7.7%という初の7%台まで落ちたが、その原因は脚本がご都合主義に陥ったからだと推測する(視聴率は韓国ニールセンの全国統計)。5月31日に放送された第20回で視聴率が8.1%に上がったのがせめてもの救いなのだが……。(ページ2に続く)