第4回 息子と娘の違いについて
息子に甘すぎる韓国
韓国の民法上で財産相続の割合は息子と娘で同等である。正確にいうと、配偶者1・5:息子1:娘1であるが、我が家の割合は息子1:娘0だ。いや、息子100:娘0といっても両親は否定しないだろう。
私は4人兄弟で上に姉がいて下には弟2人がいます。兄弟が多い分、幼いころは食べ物やテレビ番組のチャンネル争いで飽きるほどよく喧嘩をしていました。
そんな中、両親からは男女差別の扱いをされた覚えがあまりありませんでした。成績表による比較はよくされたものの、「娘だから息子のために犠牲になりなさい」と言われたことはありません。ところが、社会に出て稼ぐようになると両親の本音が徐々に出てきました。
姉と私はソウルで仕事をしていて、たまに実家に帰ると両親から「給料をもらったら少し弟にお小遣いをあげなさい」「自分で稼いで結婚できるように貯金しなさい。教育までは親として責任を取るべきだけど、結婚には援助しないから。わかった?」と何度も釘をさされました。
ごもっともです。両親には大学まで面倒みてくれたことにとても感謝していますし、大学生の弟には姉としてお小遣いをあげるものだと思っていました。それに文句を言う気はまったくございません。
しかし、弟が稼ぐようになってから、両親の言い方はころりと変わりました。(ページ2に続く)