韓流スターはどんな新兵訓練を受けるのか(3)

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第3回/最後の関門「行軍」

行軍は肉体的にも精神的にもきつい訓練だ(写真/韓国陸軍公式サイトより)

写真=韓国陸軍公式サイトより

重装備で歩き続ける訓練

新兵訓練の5週目に行なわれるのが行軍だ。たとえば、20キログラムのザックを背負って20~30キロメートルを早足で歩くのである。

通常の歩行よりも速い時速4・5キロで歩かなければならない。戦時中に前線へ早く駆けつけるという意味でも、素早い歩行が義務付けられている。

とにかく20キロを背負ってみれば、それがどれだけ重いかがわかるだろう。しかも、隊列を組んで全員早足で歩くので、「自分だけが落伍してしまうんじゃないか」という不安に襲われる。

新兵にとっては大変プレッシャーのかかる訓練だ。




人によっては、20キログラムという重い装備を背負うと、歩いてすぐ両肩に大変な痛みを伴い、時間の経過とともに水ぶくれができてしまう。

これは、とてもつらい。教官もそういう事態を想定し、すぐ応急処置ができるように準備している。

行軍はおよそ5~6時間で目的地に到着しなければならないため、休憩時間もそれほど多くは取れない。歩き詰めになるのが普通だ。

しかし、途中で若干の休憩やカップラーメンを食べる時間が取れるときもある。そのときのラーメンはありがたい。苦しく緊張している中で食べるのだが、その旨さが忘れられないと語る人も多い。(ページ2に続く)

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