兵役の仕組み2
2日目の重要な日程は健康診断だ。軍務に耐えられる健康体であるかどうかを詳細にチェックされる。3日目には知能検査や適性検査がある。みんなが必死にマークシートを塗りつぶしていく。
4日目になると、軍服と小銃を割り当てられる。3泊4日の準備期間を経て、いよいよ連隊入隊式に臨み、軍人としてのスタートを切る。
本格的な訓練が始まると、まずは精神教育と制式訓練を受ける。前者で軍人としての心構えを徹底的に仕込まれ、後者で軍人らしい敬礼と歩行を学ぶ。同時に、軍隊式の体操を習ったり、軍歌を覚えたりする。ランニング中にはみんなで軍歌を歌うので、絶対に覚えなければならない。
以後は、射撃訓練、手榴弾訓練、催涙弾体験訓練、行軍などの厳しい訓練を受ける。
◆5週間の新兵訓練を終えると、所属部隊に配属される。どの部隊に行くかが一番肝心。かつては軍幹部が自分の息子を軍務が楽な部隊に行かせて大問題となった。公平を期すために、新兵訓練中にコンピューターによる無作為抽出方法で所属部隊を決めるのが原則となっている。
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