韓国ドラマ『涙の女王』は、破綻寸前の夫婦関係とそこから再び芽生える愛情の軌跡を鮮やかに描き出している。
物語の中心は、巨大財閥クイーンズグループの令嬢であるホン・ヘイン(キム・ジウォン)だ。彼女は一族の3代目として生を受け、華やかなデパート事業を冷徹に取り仕切る孤高の女性である。
彼女の伴侶となったペク・ヒョヌ(キム・スヒョン)の出自は完全なる対極にあった。彼はのどかな田舎町である龍頭里(ヨンドゥリ)で里長を務める父親のもと、ごく平凡に育った青年である。住む世界が全く違う2人が直面する結婚生活の崩壊と、その絶望の底から再び紡ぎ出される奇跡のようなロマンスこそが、本作における最大の魅力となっている。
すれ違いを重ねる夫婦の日常は、ある人物の介入によって一気にサスペンスの様相を呈していく。彼らの前に立ちはだかるのは、ユン・ウンソン(パク・ソンフン)という謎多き男であった。彼の正体は、緻密な計画で他者を陥れる類まれな詐欺師である。彼はクイーンズグループが持つ莫大な富と権力を根こそぎ奪い取ろうと暗躍する。さらには、ヘインの心までも我が物にしようと企み、底知れぬ悪意を持って狡猾な罠を仕掛けてくるのだ。
かつてない絶望的な状況へと追い込まれたヘインとヒョヌは、この強大な敵に立ち向かうことを余儀なくされる。すべてを失いかけた状態から、2人は一体どのような手段で逆襲に転じるのか。そして、冷え切っていた2人の絆は、この過酷な試練を通じてどのように変化していくのか。
『涙の女王』では、どん底からの鮮やかな復活劇と、そこにたどり着くまでの息もつかせぬ緊迫した展開が、視聴者の心をしっかり捉えている。
〔ドラマ『涙の女王』の登場人物(俳優名)/役柄〕
ホン・ヘイン(キム・ジウォン)/ドラマのヒロイン
ペク・ヒョヌ(キム・スヒョン)/ヘインの夫
ユン・ウンソン(パク・ソンフン)/モ・スリの息子
ペク・ドゥグァン(チョン・ベス)/ヒョヌの父
チョン・ボンエ(ファン・ヨンヒ)/ヒョヌの母
ホン・ボムジュン(チョン・ジニョン)/ヘインの父
ホン・マンデ(キム・ガプス)/ヘインの祖父
モ・スリ(イ・ミスク)/ホン・マンデの愛人
ホン・ボムジャ(キム・ジョンナン)/ヘインの叔母
キム・ソンファ(ナ・ヨンヒ)/ヘインの母
ホン・スチョル(クァク・ドンヨン)/ヘインの弟
画像=tvN
文=康 大地(こう だいち)




