『ワン・デイ』に主演したキム・ナムギルの演技に魅せられた

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

7月29日からシネマート新宿とシネマート心斎橋で公開されている映画『ワン・デイ悲しみが消えるまで』(以下、『ワン・デイ』と表記)。この映画について主演のキム・ナムギルは「観客のみなさんが、温かさを感じて癒されたりしながら、勇気を得られる作品になるといいと思います」と語っている。

(C)2017 INVENT STONE ALL RIGHTS RESERVED

(C)2017 INVENT STONE ALL RIGHTS RESERVED

俳優にとって対極のキャラクター

映画は誰のものか。
制作の総指揮をとるプロデューサーのものか。
作品の出来に全責任を負う監督のものなのか。
いや、『ワン・デイ』に関して言うと、この映画はキム・ナムギルのものだった。




そう思わせる根拠は何か。それは、『ワン・デイ』で見せた彼の演技が、他の俳優のイメージが入り込む余地がないほど完全だったからだ。
映画の中でキム・ナムギルが演じたガンスは、最初は、タガがゆるんだ無気力な男として登場する。
妻を失って憔悴するガンス。しかし、妻を目の前で送ることに耐えられず、葬儀に欠席して義弟に殴られる。
会社でも、保険会社の調査官を担当しながら、服装は乱れ、夜には大酒をくらっている。どう考えても、ダメな男だ。
こういう役柄は難しい。俳優にとっては対極に位置するキャラクター設定だからだ。(ページ2に続く)

最新公開映画紹介!『ワン・デイ 悲しみが消えるまで』

ページ:

1

2 3

関連記事

  1. キム・ナムギルの俳優魂が『殺人者の記憶法』でどう変わるか

  2. 珠玉のドラマ探訪16『お父さんが変』

  3. 落ちぶれた連中の奮闘ぶりが面白い『月桂樹洋服店の紳士たち』

  4. 今年上半期の話題作3『私たちのブルース』

  5. 『二十五、二十一』総力特集「第10回・夢をかなえた2人」

  6. 『二十五、二十一』総力特集「第3回/2人の秘密」

  7. 息もつかせぬ展開!『殺人者の記憶法』が韓国で受けた理由

  8. 大人の素敵なドラマ『私たちが出会った奇跡』

  9. 珠玉のドラマ探訪12『ナビレラ-それでも蝶は舞う-』

PAGE TOP