『ワン・デイ』に主演したキム・ナムギルの演技に魅せられた

このエントリーをはてなブックマークに追加

説得力がある演技

キム・ナムギルがガンスを演じると、どこか許せてしまう。それは彼の端正な顔だちがかもし出す柔軟性が、見ている人の許容範囲を広げるからかもしれない。
「ナムギルが演じているなら、しょうがない」
そう思わせる説得力がキム・ナムギルの演技にはあった。
そんなふうに淡々とガンスの日常が描かれていると、映画は一転して状況設定が変化していく。交通事故で昏睡状態に陥っていた女性ミソ(チョン・ウヒ)との出会いがガンスを一変させるのだ。




この場合の「出会い」は奇想天外だ。ガンスにまとわりついてきたのは、意識不明のままベッドに横たわっているはずのミソなのだ。その女性が、昏睡状態の自分の姿をそのままにしながら、事故前の「もう1人のミソ」としてガンスの前に現れて、様々な頼みごとをしていく。
当然ながら、ガンスは「もう1人のミソ」を信じない。ありえない存在なのだ。しかし、その存在を自分の意識の中ではっきりと認めた段階で、ガンスは確実に変わっていく。その際の変貌をキム・ナムギルは見事に演じ分けていた。
韓国の俳優が一番心掛けているのは、「多様な性格を持ったキャラクターをいかに自然に演じ分けていくか」ということだ。
これは、とても難しい命題だ。なぜなら、自分とまったく違う人間を演じるには、的確な演技力と果てしない想像力が必要だからだ。
その点で、ガンスに扮したキム・ナムギルの場合はどうだっただろうか。(ページ3に続く)

最新公開映画紹介!『ワン・デイ 悲しみが消えるまで』

固定ページ:
1

2

3

必読!「ヒボン式かんたんハングル」

「韓流ライフ」というジャンルの中に、「ヒボン式かんたんハングル」というコーナーがあります。ここには、日本語と韓国語の似ている部分を覚えながら韓国語をわかりやすくマスターしていく記事がたくさん掲載されています。日本語と韓国語には共通点が多いので、それを生かして韓国語の習得をめざすほうが有利なのです。ぜひお読みください。

ページ上部へ戻る