韓ドラ最高峰マイ・ディア・ミスター「第10回/ジョンヒに会いたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』の舞台になっている後渓(フゲ)の町。ここで、哀しみに耐えながら生きているのがジョンヒ(オ・ナラ)だ。彼女はなぜ後渓を去らなかったのか。一縷(いちる)の望みがあったからだ。

写真=韓国tvN『私のおじさん』公式サイトより




私がいる場所

10代の頃のジョンヒには愛する人がいた。
彼は町で一番の秀才だった。
ハンサムだし、人間性も申し分なかった。
ジョンヒは「この世の春」を謳歌したことだろう。
しかし、春は途中で冬になった。
愛する人が出家してしまったのだ。
絶望の日々が続く。
普通なら、哀しみのどん底で町を去っているはずだ。
そうでなければ生きていけない。
しかし、ジョンヒは残った。あまりに思い出がありすぎる後渓に別れを告げることができなかった。
その代償として、「幸せな記憶」にずっと苦しめられている。




酒場を開いて友人たちと顔を合わせる。安らぎはあるが、哀しみは消えない。むしろ、年と共に切なさがひどくなり、朝起きると頬は涙で濡れている。
あまりに辛いときは、酒場を休んで東南アジアに出かける。エネルギッシュな街で気を紛らわすのだ。そして、再び後渓に帰ってくる。
「もし、あの人が、俗世間に戻ってきてくれたら……」
そのときに真っ先に会いに来てくれるのが「私がいる場所」であってほしい。
それだけを望みながら、今日もジョンヒは酒場で親しい酔客たちの相手をしている。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

韓ドラ最高峰マイ・ディア・ミスター「第1回/不思議なドラマ」

韓ドラ最高峰マイ・ディア・ミスター「第2回/制作側の心意気」

韓ドラ最高峰マイ・ディア・ミスター「第11回/長男の生き方」

関連記事

  1. 柔らかな悪役/『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』傑作物語8

  2. 『シスターズ』はスリル満載で気が抜けないドラマだ

  3. 『梨泰院クラス』は素敵な女性の生き方を見せてくれた

  4. 『梨泰院クラス』の次に『キム秘書』を見るから痛快だ!

  5. 『クイーンメーカー』は女性が政治の世界に踏み出すストーリー!

  6. 終盤に向けて『コッソンビ』の登場人物が熱い!

  7. 人間に肯定的に向き合えるドラマ/とてつもない傑作物語『二十五、二十一』16

  8. ユン・ヨジョン出演の大傑作ドラマ『ディア・マイ・フレンズ』とは?

  9. 情が深すぎて韓国でしか作れないドラマ『マイ・ディア・ミスター』!

PAGE TOP