傑作探訪『トッケビ』第8回/「2人の友情」

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ドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』では、コン・ユが演じるキム・シンとイ・ドンウクが扮する死神の掛け合いが本当に面白かった。ドラマを離れても、2人は相性の良さを存分に感じさせてくれる。

画像=tvN




アドリブの競演

『トッケビ』の中で、コン・ユが演じたキム・シンは自分の胸に刺さっている剣を抜いてくれる「トッケビの花嫁」を見つけなければならなかった。そして、イ・ドンウクが扮した死神は、死んでいく人をしっかりと導いていく役割だった。
そんな2人が奇妙な同居生活を始めるのが『トッケビ』の前半のトピックスだった。
いがみあう2人。その掛け合いが本当に面白かった。
実際、コン・ユとイ・ドンウクは台本にないアドリブを連発した。
この点に関して、コン・ユはこう語っている。
「イ・ドンウクさんは、いつもアドリブをきちんと返してくれるから、とてもありがたかったです」
「現場であんなに笑いながら演じたのは初めてです。イ・ドンウクさんは本当に瞬発力があって、最高の相手と思えるほど、打てば響いてきます」
「イ・ドンウクさんのおかげで、愉快なシーンがたくさん生まれたと思います」




こうしたコン・ユの言葉を聞いていると、撮影現場での軽妙な2人のやりとりが浮かんでくる。
特に傑作だったのが食事の場面だ。お互いに離れて座りながら、気に入らないことがあると食器を相手にぶつけたり、わざと食事を邪魔したりした。
このシーンを見ても、コン・ユとイ・ドンウクが、自分たちも楽しみながら演じていたことがよくわかる。
そんな2人の関わりあいは、『トッケビ』の撮影が終わった後も続いている……。
2019年にコン・ユは2つの映画に出演する。
1つは、韓国で100万部以上も売れた大ベストセラーの『82年生まれ、キム・ジヨン』を原作とした映画だ。コン・ユが女性主人公の夫を演じる。
もう1つは『徐福』。この映画はクローン人間を題材にした作品で、コン・ユは国家機関のエージェントに扮する。
そして、『82年生まれ、キム・ジヨン』の撮影が終わったあと、コン・ユは5月から
『徐福』の撮影に入ったのだが、イ・ドンウクが早速、撮影現場にコーヒーのケータリングカーをプレゼントした。




2019年にはコン・ユがイ・ドンウクにコーヒーのケータリングカーを提供しており、今回はその返礼という形になった。
このように『トッケビ』の撮影後も友情を育むコン・ユとイ・ドンウク。こうした2人の「その後」を見ていると、ますます『トッケビ』での2人の相性の良さが思い出される。本当に愉快な仲間同士だ。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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