宮廷料理の成り立ち2「豊かさと繊細さの起源」

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朝鮮王朝時代、最も重視された王族の食事は朝スラサンと夕スラサンであり、国王が食べる際には常に3人の毒味役の女官が付き添い、料理は厳重にチェックされていた。それでは、どのような料理が常に提供されていたのかを見てみよう。




真髄は何か

スラサンの基本構成は、ご飯、湯、3〜5種のスープ、2〜7種の主菜、そして多種多様な副菜であり、これらが豪華に並べられた。
ご飯は白米、おかゆ、もち米、栗ご飯など様々で、スープは骨を煮出して作った澄まし汁や野菜スープなどがあり、主菜には肉、魚、貝類が多く使われていた。副菜にはキムチや漬物、海藻類、そして季節の野菜が常に用意されていた。
それぞれの食材は、その日最も新鮮なものが選ばれ、調理には最大限の努力が注がれていた。そして、それらはすべて手作りで、添加物などは一切使われていなかった。
これが、朝鮮王朝時代の宮廷料理の真髄であり、現在の韓国料理の豊かさと繊細さの起源である。
何よりも、朝鮮王朝時代の国王は、朝目覚めた瞬間から、柔らかく暖かい寝床の中で、お粥や重湯といった慈しい食べ物を口にするのが、初朝飯とされている習わしである。これには、乾き物のおかずが二、三種類添えられ、さらに塩や蜂蜜、味噌といった味付けのための品々も用意されていた。




漬物としては、薄切りにされた白菜や大根で作られた汁気あふれるキムチと、大根を大きく切って塩漬けにした汁なしのキムチがよく供された。

構成=「ロコレ」編集部

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