韓国のKBSで放送されて最高視聴率が47.5%に達した記録的な大ヒットドラマ『黄金の私の人生』。このドラマを見ていると、つくづく、パク・シフがタイトルのように輝いていたと実感することができる。
脚本家への信頼
パク・シフが『黄金の私の人生』で演じたのは財閥御曹司のチェ・ドギョンだった。
数々のヒット作に主演してきたパク・シフは、『黄金の私の人生』の場合、台本を読まないで出演を快諾したという。
彼ほどの人気俳優ならもっと慎重になるはずなのに、その決定は大胆だ。
その理由は何だったのか。
本人はこう語っている。
「私は台本を見ないでこのドラマを選びました。以前、『検事プリンセス』で組ませていただいたソ・ヒョンギョン作家からオファーを頂きまして、喜んでお引き受けいたしますとお答えしました」
「今回はソ・ヒョンギョン作家を信じて出演を承諾したわけです」
なるほど。パク・シフは脚本家を心から信頼し、「間違いない」と信じて『黄金の私の人生』への出演を決めたのであった。
パク・シフは自分が演じた財閥御曹司チェ・ドギョンについて、そのキャラクターをこう説明した。
「本当にリラックスできるところや自分の心の中までも見せるというところが私とドギョンの似ているところですね。たとえば、ドラマには秘書が出てきますが、秘書と一緒にいますと私も友達のような姿を見せたり、いたずらっ子のような部分を見せたりするんです。そういうところが普段の私と似ていると思います」
さらに、パク・シフは「撮影現場の雰囲気はとてもよかった」と語っている。
「このドラマは最初から視聴率が好調でしたので、幸せな気持ちでスタッフや共演者のみなさんと息を合わせながら無事に撮影を続けることができました。ただし、冬の撮影が多かったので、寒くて辛いときがありました。たとえば、共演者とスキー場に行って撮るシーンのときは本当に寒かったです。でも、全体を通して考えると、楽しい気持ちで撮影をすることができました。モニターを自分で直接見て見ますと、とても幸せそうに撮られていて、やりがいを感じました」
果たして、『黄金の私の人生』は俳優パク・シフにとっても「黄金」になったのであろうか。
それについて彼はこう述べている。
「俳優にとって視聴率40%を超える作品に出演できるというのは、本当に俳優人生の中で1回あるかないかくらいのことだと思います。今回のように視聴率40%を超えるドラマに出演できたということは、本当に夢のように思っています」
「このドラマの出演によって、タイトルそのもののように私の黄金色の人生が広がっていくような気分になりました」
このように「本当に夢のようだった」と語っているパク・シフ。
彼自身が説明しているように、『黄金の私の人生』というタイトルは、パク・シフの俳優人生を物語っているとも言えるだろう。