『愛の不時着』ふたたび6/ソン・イェジンの表現力

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2020年は日本でも最新の韓国ドラマが大きく花開いた年だった。その中でも中心に位置していたのが、やはり『愛の不時着』だった。このドラマではヒョンビンのカッコ良さが日本でも話題になったが、同じようにソン・イェジンも大いに注目された。

写真=tvN『愛の不時着』公式サイトより




演技の変化がいい

ソン・イェジンが『愛の不時着』で演じたのは、財閥の総師を父親に持ったユン・セリだった。
しかし、母親が愛人だったこともあり、異母兄弟とは不仲だった。それでも、才能は抜群でビジネスの力量も完璧だった。そして、健康に不安を抱えていた父親から、後継者にまで指名された。
兄弟の反発は大きかったが、父親はユン・セリの能力を高く買っていた。
そんな中で、彼女はパラグライダーの事故で北朝鮮に不時着してしまう。普通なら取り乱してしまうところだが、ユン・セリはビジネスで鍛えた度胸で、事情がわからない北朝鮮でも奔放な行動で乗り切ってしまう。もちろん、ヒョンビンが演じた北朝鮮将校のリ・ジョンヒョクと出会ったことが幸いだった。彼は人間性に優れ、不運なユン・セリをしっかり保護してくれた。
こうして、ユン・セリとリ・ジョンヒョクの間に愛の感情が芽生え、政治体制がまったく違うところで育った2人は、お互いの生き方を認めあっていくのだか……。その後、『愛の不時着』は北朝鮮から韓国のソウル、そして、ヨーロッパへと舞台を移していく。そうした舞台の変化につれて、ソン・イェジンが演じるユン・セリのキャラクターも徐々に変わってきた。




特に、究極の愛を知ったことで「相手を思いやる気持ち」が生まれた。もはや、ソウルでわがまま放題に暮らしていたユン・セリではない。むしろ、自分を犠牲にしてでも愛する人を守ろうとする強さと優しさが彼女に備わってきた。
ソン・イェジンは美しく演じ分けてキャラクターの昇華を行ない、『愛の不時着』というドラマを感動的に彩っていった。
つまり、ユン・セリとリ・ジョンヒョクは「不時着」を通して出会ったのだが、やがては「安全な着地」へと2人の境遇をスムーズに移動させていったのだ。その際、ソン・イェジンの表現の変化はすばらしかった。さすが、長きにわたりトップクラスの人気を誇っている女優だ。
彼女の演技力によって、『愛の不時着』は一層ラブロマンスとしての輝きを放つことができた。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

『愛の不時着』ふたたび1/ロケ地

『愛の不時着』ふたたび2/ヒョンビンの存在感

『愛の不時着』ふたたび7/素晴らしいフィナーレ

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