イ・ソジンが『イ・サン』で見せた最高のアドリブとは?/時代劇特選5

このエントリーをはてなブックマークに追加

人なつっこい正祖の印象を再現

夕刻で撮り直しもできず、編集でカットを命じたイ・ビョンフン監督だが、そのシーンを見た編集担当者に「これは本当に面白いですよ」と言われ、そのまま放送することになった。
ネットでも話題になり、好意的な反応が多かった。
この話には続きがある。
正祖は後に親友のソンヨン(ハン・ジミン)を側室に迎えるのだが、祝いの式の際、宮殿の回廊で出会った両人がお辞儀をするシーンで、イ・ソジンがまたまた「ウインク!」をしたのである。
これを見たソンヨンはクスクス笑い出してしまった。
イ・ビョンフン監督は「NG!」と叫び、イ・ソジンをきつく叱った。さすがに「厳粛な祝いの式でウインクはまずい」と判断したのだ。
ところが、編集室で見てみると、台本通りの演技より、ウインクしたNGシーンの方が2人ともイキイキしていた。




結局、またウインクシーンがオンエアされた。
まさか、朝鮮王朝時代にウインクはなかっただろうが、人なつっこい正祖のイメージをこの仕草だけで一発で表現したのはさすが。イ・ソジンの巧みな表現力が、時代劇の常識を打ち破ったシーンだった。

構成=「ロコレ」編集部

『イ・サン』が描いた英祖と思悼世子の悲劇とは?/時代劇特選1

『イ・サン』の主人公の正祖は本当に名君だった?/時代劇特選2

イ・サン(正祖)が即位直後に一番やりたかったことは?/時代劇特選3

傑作『イ・サン』の主役にイ・ソジンが選ばれた理由とは?/時代劇特選4

朝鮮王朝おもしろ人物列伝(22代王・正祖編)

ページ:
1

2

関連記事

  1. 朝鮮王朝の国王の中で一番長生きしたのは誰?

  2. 朝鮮王朝の廃妃

  3. 歴史に生きた貞明公主「第4回・歓喜」

  4. 悲劇の五大世子!

  5. 鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)!女帝の手先として暗躍した悪女

  6. 傑作『イ・サン』の主役にイ・ソジンが選ばれた理由とは?/時代劇特選4

  7. 文定王后(ムンジョンワンフ)の人生は何だったのか

  8. 英祖と思悼世子の親子関係の正体1「老論派と少論派の派閥闘争」

  9. 歴史人物大全1/これが「悲劇の五大王妃」!

PAGE TOP