韓国の全羅(チョルラ)南道の道都となっている光州(クァンジュ)市。ここは、従来から「食の都」であり「芸術の都」であった。そして今は、大物の芸能人を輩出する都市として、ますます有名になっている。
芸能界で活躍する人が多い
光州(クァンジュ)市は韓国の西南部に位置していて、ソウルからKTX(高速鉄道)で2時間の距離にある。
この地は昔から「食の都」として有名だ。
なにしろ、韓国最大の穀倉地帯の中心に位置している。韓国料理を味わうなら、ぜひ訪れたい都市なのだ。
さらに、光州は「芸術の都」でもある。韓国美術界で最大の展示イベントである「光州ビエンナーレ」を長く開催してきた実績があり、パンソリ(韓国の民謡)のメッカでもある。伝統的にアーティストを生み出す風土なのだ。
そうした伝統を受け継いで、今も芸能界で活躍するスターが多くこの地から生まれている。
そんなスターの名前を見ると……。
女優のペ・スジ、パク・シネ、ムン・グニョン。
そして、音楽の世界では、東方神起ユンホ、BTSのJ-HOPE……。
そうそうたる顔ぶれだ。
光州出身の人は郷土愛がとても強く、成功すると故郷の発展のために尽力している。特に、ユンホが様々な形で故郷に貢献していることはよく知られていることだ。
郷土愛が強いのには理由がある。
光州では1980年5月18日に「光州事件」が起こった。軍事政権下、民主化を求める勢力が役所を占拠すると、陸軍が投入されて多くの市民が虐殺されたのだ。
その事件は、ソン・ガンホ主演の『タクシー運転手 約束は海を越えて』でも描かれていて、改めて光州が激動の現代史の一大拠点であったことがわかる。
住む人々の結束力が強いのも、そんな歴史を乗り越えてきたからだ。
そんな光州が今や世界的なポップ・アーティストを輩出する都市として、新たな脚光を浴びている。
今後も、東方神起ユンホ、BTSのJ-HOPEたちが光州の名を大いに高めてくれるだろう。
文=「ロコレ」編集部
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