陸軍の現役兵として軍事境界線に近い最前線の部隊で軍務に就いていたチ・チャンウクは、2019年4月27日に除隊した。復帰作として選んだのが、ケーブルチャンネルのtvNのドラマ『僕を溶かしてくれ』である。
格上の俳優に成長
ドラマ『僕を溶かしてくれ』は、「冷凍人間プロジェクト」という企画に参加した男女が、不思議な展開によって20年後に目を覚まし、奇怪な出来事に巻き込まれるというストーリーだ。
特に、チ・チャンウクは、20年間も冷凍人間だったというメディア・プロデューサーを演じる。
このドラマはチ・チャンウクにとって、芸能界の復帰作になるので大いに期待されている。果たして彼は、兵役で名を挙げて除隊後も大活躍しているソン・ジュンギやヒョンビンに続くことができるだろうか。
たとえば、ソン・ジュンギとヒョンビンは、韓国芸能界の中でも「甘いマスク」と「柔らかいイメージ」でスターの仲間入りを果たしている。
実際、兵役に入る前のソン・ジュンギは、柔らかい物腰が持ち味だった。2010年の『トキメキ☆成均館スキャンダル』でも、甘いマスクを生かした役で人気を獲得した。彼が兵役のために入隊したのは2013年8月27日だった。
配属されたのは、軍事境界線のすぐそばだった。ソン・ジュンギは、緊張した場所で軍務と向き合った。そして、2015年5月に除隊したが、復帰作に選んだのが『太陽の末裔』。このドラマの中で彼は、ユ・シジンというエリート軍人に扮した。
『太陽の末裔』の第1話の冒頭シーンが凄かった。ソン・ジュンギが演じるユ・シジンは北朝鮮の軍人と激しい格闘シーンを繰り広げた。
この場面でソン・ジュンギに説得力があったのは、軍事境界線のそばで彼自身が厳しい
軍務をやりとげていたからだ。
ソン・ジュンギはこう語っていた。
「ユ・シジンを演じるにあたって、軍務の経験が本当に役に立ちました」
結局、『太陽の末裔』は大ヒットを記録して、ソン・ジュンギの名は一躍アジア中に轟いた。
彼は兵役前と比べても、一枚も二枚も格上の俳優に成長したのである。
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