韓国ではお高くとまっていたらスターになれない!(再読版)

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韓国のスターは、一般の人にとって縁遠い存在ではない。スターといえども、週末に多い芸能ニュース番組やバラエティに出たときは、すごくサービス精神が旺盛で、イメージとは裏腹に一気にはじけてしまう人も多い。




秘訣は「謙虚さ」

とにかく、韓国のスターはプライベートなこともバンバン話す。日本の場合だと、スターの記者会見では主催者側から「プライベートなご質問はお控えください」とよく言われるし、スターはなるべくプライベートを出さないというのが暗黙の了解になっているが、韓国は逆に、スターはテレビに出たときに自分の庶民性を徹底的にアピールする。「何を食べている」とか、「どんなところへ行っている」とか、「家で普段は何をしている」とか、そういうことを割と明るく語ることが多い。
それは、「視聴者と同じように生活しています」ということを訴えたいからだ。つまり、お高くとまらないのである。
ここが重要だ。スターといえども、お高くとまった段階で、人気がガタッと落ちるのが韓国の常である。たとえ人気者でも、韓国社会では常に謙虚さが求められ、腰が低い自分を見せないと共感を得られない。




逆に、少しでも「自分は特別な人間なんだ」とか「自分はビッグなんだ」と思っていたとしたら、すぐに見抜かれて、ファンは失望して離れていってしまうだろう。
長く人気を保つ秘訣は「謙虚さ」に尽きる。それは、濃密な儒教精神が残る韓国ならではのことだ。
多くの国では、スターというのは夜空に輝く星であり、一般の人が仰ぎ見る存在である。けれど、韓国では違う。スターが自らファンのそばに近づいて、ファンと共に生きているという雰囲気を出すことが大事だ。
そういう意味で、今まで韓国のスターが力を入れてきたのがファンミーティングだった。
ファンミーティングというのは、スターが唯一ファンの人たちと交流できる場であり、スターの側も積極的に開いてきた。そこでは、ファンと親しく話をしながら、スターは「私はいつもファンのそばにいます」ということをアピールする。




そのために、慣れない歌を歌ったり、苦手なダンスを踊ったり、上手く弾けないのにピアノを弾いたりする。
上手くできないのだが、それでも試してみる価値がある。一生懸命にチャレンジすることで、ファンに認められて好感を持たれるのだ。
ファンミーティング自体も、韓国では入場が無料の場合がある。そうやってファンにいい印象を持ってもらえれば、その評価はインターネットを通して広く伝わり、人気の維持に役立つ。
(ページ2に続く)

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