韓国で街中にお寺がほとんどない理由とは?

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

韓国の各都市を訪ねればすぐにわかりますが、街の中に仏教寺院がほとんどありません。目立つのはキリスト教の教会ばかりです。しかし、韓国では仏教を熱心に信仰している人がたくさんいます。それなのに、なぜ街中にお寺がないのでしょうか。

現在の韓国でお寺はほとんど山の中にある(撮影=植村誠)




歴史的な背景

韓国で街中にお寺がないのは、1392年から1910年まで続いた朝鮮王朝時代に仏教が迫害された名残です。
当時、お寺は市街地から追放され、山中に移されました。その影響で、現在も多くの仏教寺院が山の中にあります。
もともと、朝鮮王朝は儒教に精通した新進気鋭の学者たちが作った王朝と言っても過言ではありません。実際、初代王となった太祖(テジョ)は儒教学者を重用し、彼らは重要な側近として王朝の基盤づくりに励みました。
だからといって、王朝創設の当初は仏教を迫害するほど目の敵にはしていませんでした。太祖は仏教を信仰していましたし、国教として儒教を崇拝するようになっても、仏教を信仰することは認められていました。
風向きがガラリと変わったのは3代王・太宗(テジョン)の治世になってからです。彼は、高麗王朝が堕落したのは仏教寺院が強大な力を持ちすぎて政治に介入したからだと見なし、仏教の抑圧に動きます。




それでも、太祖が生きている間は父に気兼ねして露骨に仏教を排斥しませんでしたが、1408年に太祖が世を去ると、太宗は仏教を弾圧します。そのあおりで、仏教寺院は山中に追放されました。
それでも、朝鮮王朝時代を通じて仏教は生き残ります。王族の中でも、意外と仏教を信仰している人が多かったのです。
(ページ2に続く)

日本に住んだ韓国女性が驚いたことは?

韓国に嫁に来た日本女性の本音は?

韓国で働く日本女性が強烈に実感することは?

韓国で暮らす日本女性が不満に思うことは?

韓国女性の生き方〔第1回〕

ページ:

1

2

関連記事

必読!「ヒボン式かんたんハングル」

「韓流ライフ」というジャンルの中に、「ヒボン式かんたんハングル」というコーナーがあります。ここには、日本語と韓国語の似ている部分を覚えながら韓国語をわかりやすくマスターしていく記事がたくさん掲載されています。日本語と韓国語には共通点が多いので、それを生かして韓国語の習得をめざすほうが有利なのです。ぜひお読みください。

連載記事「日韓の二千年の歴史」

日本と朝鮮半島の間には長い交流の歴史があります。古代から現代までの二千年の間、果たしてどんな出来事があったのでしょうか。日本各地に残る史跡を訪ねて両国の交流の歴史をたどる連載が「日韓の二千年の歴史」です。改めて過去を振り返ることで見えてくる現実もあります。そういう意味では、二千年の歴史は今の日韓関係を考えるうえでも重要な要素をたくさん持っています。ぜひ連載記事をお読みください。

ページ上部へ戻る