体力アップのためのプログラム
新兵訓練の終盤では、テントを張って宿泊する野営訓練、重い荷物を背負って早足で20キロを歩く行軍などを行なう。これをやり遂げることによって、新兵訓練が終わる。
以上が5週間の新兵訓練の中身だ。
最前線の部隊に入隊したスターも、こうした訓練を行なっていく。
さらに、最前線の部隊ならではのプラスアルファがある。
それは、最前線の部隊の地形が関係している。
つまり、アップダウンが多い山岳地帯(あるいは丘陵地帯)に部隊があるので、上り坂を果敢に登っていく体力が要求される。
それゆえ、最前線の部隊での新兵訓練では、体力アップのためのプログラムが付加されるのだ。
なお、この怒濤部隊の新兵教育隊で新兵訓練を受けた場合には、新兵訓練が終わった後でもそのまま怒濤部隊に配属されて軍務を行なう場合がとても多い。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
康 熙奉(カン ヒボン)
1954年東京生まれ。在日韓国人二世。韓国の歴史・文化と、韓流および日韓関係を描いた著作が多い。特に、朝鮮王朝の読み物シリーズはベストセラーとなった。主な著書は、『知れば知るほど面白い朝鮮王朝の歴史と人物』『朝鮮王朝の歴史はなぜこんなに面白いのか』『日本のコリアをゆく』『徳川幕府はなぜ朝鮮王朝と蜜月を築けたのか』『悪女たちの朝鮮王朝』『宿命の日韓二千年史』『韓流スターと兵役』など。最新刊は『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』。