飛躍に結びつく大役
前作の『雲が描いた月明り』が大ヒットしたのは、パク・ボゴムという颯爽とした俳優が歴史上のイ・ヨン(孝明世子〔ヒョミョンセジャ〕)を魅惑的に演じたことがとても大きかった。
パク・ボゴムはイ・ヨンを演じたときの気持ちをこう振り返っている。
「イ・ヨンという人物は、誰よりも家族を想う気持ちが強かったと思っています。彼は、家臣の人たちからは無力な王子として見られていたかもしれません。それでも私は、家族を守っていこうとする彼の気持ちを忠実に考えながら演じていました」
彼の発言のとおり、イ・ヨンには「家族を守る」という気持ちが強かった。それを的確に演じたからこそ、パク・ボゴムは『雲が描いた月明り』で高い評価を得たのだ。
そのパク・ボゴムが今度は現代の純粋な青年を演じて、自由というものにあこがれる女性を新しい世界に導いていく。
飛躍に結びつく大役を得たパク・ボゴム。期待は高まるばかりだ。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
パク・ボゴムが『雲が描いた月明り』でイ・ヨン(孝明世子)を甦らせた!