今の韓国で朝鮮王朝は「思い出の揺りかご」なのか?

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康熙奉(カン・ヒボン)著『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』(実業之日本社発行/2018年11月2日発売)

時代劇も人気がある

最近、韓国の人たちは、自分たちの共有する大事な価値観が、実は朝鮮王朝時代から脈々と受け継がれてきたものであることに改めて気づかされた。
端的なのは「孝」の精神である。
人間の崇高な生き方として、韓国の人々は年上を敬い、親の恩を忘れず、家族を大事にするが、それは儒教の教えであって、朝鮮王朝時代に社会に浸透したものだった。




そういう意味でも、現在の韓国では朝鮮王朝時代が「思い出の揺りかご」に徐々になってきている。
その過去を描いた時代劇が人気になっているのも、決して偶然ではない。むしろ、韓国人のアイデンティティに合っている。
もちろん、ノスタルジーだけで韓国時代劇が面白くなるわけではない。やはり、制作スタッフが精根を傾けて作品をつくり、それをドラマ好きな国民が喜んで受け入れることによって、このジャンルが活性化されているのだ。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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