究極の犠牲愛!『雲が描いた月明り』のユンソン

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決して後悔はしない

世子といえば、次の国王になる身分であり、そんな王族とライバル関係にあっては立場が弱い。しかし、ユンソンは一途にラオンを愛し、自らエリート官僚の身分さえ捨てる覚悟であった。
官僚政治が強力だった当時の朝鮮王朝。名門一族の御曹司が、政治よりも女性を選ぶということはあってはならないことなのだが、ユンソンはまるで違った。彼は、様々なしがらみがまかり通る朝鮮王朝において自ら精神の自立性を持ち、1人の女性を愛し続ける情愛を持っていた。
そんなユンソンを、ジニョンは理知的に演じていた。




イ・ヨンに扮したパク・ボゴムも韓服がよく似合っていたが、ジニョンも実にサマになっていた。きりりとした目元を持った端正な顔立ちは、いかにも当時の朝鮮王朝の名門一族を思わせるし、ラオンに向ける眼差しはどこまでも優しかった。
しかも、ジニョンが演じているだけに、劇中のユンソンには、女性であれば心を奪われてしまうような美しさがあった。
そのようなユンソンに対して、ラオンは心が揺れながらも最後はどんな選択をしたのだろうか。
たとえどんな結果になったとしても、ユンソンは決して後悔はしなかっただろう。なぜならば、彼は究極の犠牲愛を見せて1人の女性を愛し続けたのだから……。

文=「ロコレ」編集部

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