韓国のお盆は秋夕(チュソク)と呼ばれていて、旧暦の8月15日が該当します。2017年は、10月4日が旧暦の8月15日になります。例年だと9月下旬になることが多いのですが、今年は10月に入ってから秋夕を迎えました。
年に一度の墓参りの時期
韓国では、秋夕の前後の1日ずつを含めて、合計3日間の連休になります。その連休を利用して、多くの人たちが帰省します。2017年も列車や高速道路が、秋夕の時期に大混雑しました。
そもそも、韓国の秋夕とはどのような日なのでしょうか。
韓国では、先祖を崇拝する習慣が根付いていますが、実は先祖の墓参りをするのは秋夕だけなのです。たとえば、両親や祖父母の命日であっても自宅で法事をするだけで、墓参りには行きません。
それだけに、秋夕のときは年に一度の墓参りの時期となります。
通常は、秋夕の前に墓をきれいに整備することが習慣となっています。なにしろ、韓国のお墓は小さな古墳のようになっていて、腰や胸くらいまで草が生えてしまうことが多くなります。
そこで、秋夕の2週間くらい前に子孫が総出で墓に行って、まず草刈りをして墓をきれいにします。これを韓国語でポルチョと言います。(ページ2に続く)