現役兵にこだわる
俳優であれば大ヒット作を残して行くとか、K-POPスターであればコンサートやアルバムを成功させていくとか……。そういった余韻が残る状態で行くのが一番いいので、「いろんな可能性を残したい」「いいオファーを待ちたい」という意味で、今まで多くの芸能人は兵役の時期を公表していなかった。
それに対してテギョンは、2PMとして自分が真っ先に行って後から続くメンバーの模範になりたいという意識が強かった。それで、兵役をギリギリまで延長するのではなく、「なるべく早く行きたい」という意志を示していた。
彼はアメリカの永住権を持っていた。韓国の兵役は外国の永住権を持っていると免除になる。そういう制度を利用して、以前はアメリカの永住権を取って意図的に兵役を逃れようという人もいた。
それなのに、テギョンの場合はまったく逆で、永住権を放棄してまで韓国の兵役を全うしようとした。
とはいえ、腰に持病があるということで彼は徴兵検査で4級の判定を受けた。4級の場合は現役兵にならず、社会服務要員となって役所などで働いて兵役の代わりにする。徴兵の義務を負った若者なら、うらやむような境遇だ。
しかし、テギョンは二度にわたる腰の手術をして、「身体を完全に健康な状態に戻してから現役兵として服務したい」と言っていた。
ここまで現役兵にこだわっていた人というのは、芸能人に限らず一般の人の中でもほとんどいなかった。
そんなテギョンが精鋭の白馬部隊に入って兵役をスタートさせている。除隊するのは、2019年6月3日だ。
文=「ロコレ」編集部