無理は禁物
何よりも、新兵訓練で重視されるのは遊撃訓練である。
これは、山野を駆けめぐりながら障害物を乗り越えて、目標となる敵に近づいていくという訓練だ。
このときに、ひざや足首に大きな負担がかかる。下半身に何らかの故障を抱えている場合は、とうてい耐えられるものではない。
それだけに、イ・ミンホは現時点で遊撃訓練を行なうのは難しいと判断されたのではないか。
本来なら徴兵免除になっても不思議ではない状態かもしれない。
いずれにしても、無理は禁物である。
社会服務要員として24カ月の勤務を行なえば、それで兵役を立派にやり遂げたことになる。まずは、彼の身体の状態を最優先に考えるべきだろう。
無理に新兵訓練を行なわなくてもいいのではないか。
温かい目でイ・ミンホを見守りたい。
文=康 熙奉(カン ヒボン)