堂々たる女性像
2003年に韓国で放送された不朽の名作といえば『宮廷女官 チャングムの誓い』だ。本国だけでなく、アジア各地で韓国時代劇が人気になるきっかけとなったドラマでもある。主演のイ・ヨンエは、この名作についてこう語った。
「どんな役を演じるにしろ、意気込んでよくできる場合もあれば、流れに従ううちに条件が揃ってよくなる場合もあります。『チャングム』の出演依頼を受けて親しい知人たちに相談したら、みんなが『ぜひやりなさい』と言ってくれました。それで決心しました」
「俳優が時代劇に出ると、演技の面で多くのことを教わると言いますが、それは本当でした。時代劇は、まるで演劇のような感じでした」
「『チャングム』に出演しながら、すべてのことに対して再び新しく始める気分でした。心構えだけでなく、演技の基本的な姿勢から学びたかったのです。惰性やマンネリを打破して新人のつもりで始めました」
「(撮影に出てくる料理の)神仙炉(シンソルロ)の場合も、そのまま材料を入れるのではなく、色彩や角度によってどう見えるかを吟味しながら一つ一つの構成を考えることを習いました。宮廷料理を見れば、その国の状況や時代背景を知ることができると思いました」
「『チャングム』を通して、韓国の歴史に埋もれていた堂々たる女性像を見せたいという気持ちでした」
確かに、イ・ヨンエは朝鮮王朝時代の有能な女性を堂々と演じていた。(ページ3に続く)
チャン・グンソク主演『テバク~運命の瞬間(とき)~』の時代背景がわかる!